香港も旧正月が明け、やっと牛年になりました。本日は、年初一(ニンチョーヤッ、旧暦の元旦)です。ランチはやっぱり飲茶!ということで、翠園Jade Garden(ジェイド ガーデン)に行きました。
いつも通りレストランが開いているか心配でしたがとりあえず来てみました。12時にレストランに到着。すると、ちゃんと営業中でした。待っているお客さんもおらず、そのまま入店できました。
通常の点心メニューのほかに、旧正月用の点心メニューもありました。名前からしてめでたい!!食材も豪華ですね。
コースは4名用のコースランチと、2名以上人数に応じてのコースの二種類がありました。ちょっと惹かれたものの、やはり自分が好きなものが食べたいし、娘が食べられるものをオーダーしないと、と思ったので、コースはやめました。
旧正月用の点心メニューから二つ、通常のメニューから点心4つ、そして叉燒燒鵝湯米粉を注文しました。せっかく縁起物の点心を頼んだので、それぞれの縁起物の意味を紹介していきたいと思います。ちょっと力が入りすぎてしまい文章長めですがお付き合いくださいね。
まずは揚げ物2点と炸蘿蔔糕(だいこんもち)がやってきました。結構ヘビーに見えますが、おなかが空いているとついつい食べちゃうんですよねー
蘿蔔糕:「糕」は「高」と発音が同じで、縁起が良いです。また、蘿蔔(だいこん)は、閩南語や潮汕語では「菜頭」と呼ばれるため、蘿蔔糕には「好彩頭(良い兆し、吉兆)」の意味も込められています。
芋蓉三文魚酥:こちらはお店の創作点心です。旧正月用の点心メニューから選んだ一品。芋蓉三文魚酥(タロイモペーストとサーモン入りの魚の形の点心です。「年年有餘(一年一年、物やお金に困らない余りある年を)」という新年に使われるおめでたい言葉にかけています。「魚」の発音が「餘」と似ていることから、新年には魚を食べるのが習慣で、こちらの点心にも魚(サーモン)が使われた魚の形の点心となっています。
そして蒸し点心や、河粉(平たい米粉)がやってきました。
鮑魚燒賣:鮑魚燒賣(アワビ焼売)の上に載っている鮑魚(アワビ)も縁起物のひとつ。「鮑魚」と「包餘(お金が余るほどあること)」は発音が同じであることから、縁起が良いとされています。
帶子燒賣:帶子燒賣(ホタテ焼売)の帶子(ホタテ)も縁起物。「帶子上朝(代々役人になる」という言葉にかけて、代々良い職を継いでいけるように、という意味が込めています。
瑤柱燒賣:瑤柱燒賣(貝柱焼売)の瑤柱(貝柱)も縁起物。瑤柱は貝に作られるもの。「貝」は中国の古代の貨幣であることから、金運に恵まれるようにとの意味が込められています。
髮菜燒賣:髮菜燒賣(髪菜焼売)の髪菜も縁起物。髪菜とは、藍藻の一種で髪の毛のように黒くて細いのが特徴です。「髮菜」と「發財(裕福になること)」の発音が似ていることから、こちらも金運に恵まれるようにとの意味が込められています。
こちらは河粉の具として頼んだ、燒鵝(ローストグース)と叉燒(叉焼)です。親子3人にはちょうどいいサイズ。期待を裏切らないおいしさでした。
そして先ほどアツーく説明した焼売4種。私は鮑魚(アワビ)のと、瑤柱(貝柱)のものを食べました。どちらもとてもおいしく、縁起も担げて、元旦にぴったりのランチとなりました。
ちなみにお会計は、338.8HKドル(約4,485円)でした。8がふたつ並んで、ここでも縁起を担ぎました。
翠園Jade Garden 荃灣荃新天地店
住所:荃灣楊屋道1號荃新天地第一期1樓107號