アジアおでかけブログ

香港在住。6歳の娘と一緒にアジアをあちこちちょっとマニアックに。香港生活、マカオ、台湾、大陸旅など。

<香港>中国ビザの申請 ~旅游签证(Lビザ・観光ビザ)~

今年の春に深圳に行った時はビザオンアライバル(深圳特区ビザ)を取得して深圳に入りましたが、そろそろ以前住んでいた上海などにも行きたいと思い、中国ビザを申請しに行きました。

香港で中国ビザ申請

さてさて、とうとう重い腰を上げて、中国ビザを申請しました!もしかしたら香港在住の方以外には参考にならないかもしれませんが、せっかくなのでこちらに記録を残しておきたいと思います。

ちなみに、深圳の口岸(イミグレ)で取るビザオンアライバルについては以前こちら☟で詳しく紹介しましたので、ビザオンアライバルの取得を考えていらっしゃる方はそちらを参考にしていただけるとよいかと思いますm(__)m

ビザオンアライバル(正式には口岸签证Port Visaという)、確かに便利なんです、イミグレで取れるので準備はほとんどいらないですし…でもこのビザは、特区旅游签证(Eビザ、特区観光ビザ)と言って、5日間のみ、深圳のみの滞在しかできません。そのため、深圳より先の広州やもっと先の都市に行くことはできません。しかもマルチビザではなくシングルエントリービザであるため、1回のみ使用可能。168元。結構お高いです。香港に住んでいて大陸に年に何度か行きたい、深圳以外の都市に行きたい、6日以上滞在したい、とかなったら、やはりマルチエントリーの旅游签证(Lビザ・観光ビザ)の取得をおすすめします。

それでは今回のビザ申請の流れを紹介していきたいと思います。

中国ビザ申請の流れ

①申請資料準備→②申請用紙書き込みプリントアウト→<ビザセンターへ>→③申請書類チェックのカウンターで予備チェック、申請書類に問題がなければ番号札をもらう→④自分の番号が呼ばれるまで待つ→⑤番号が呼ばれたらカウンターに行き申請書類をチェックしてもらい提出する→⑥ビザ料金の支払い→⑦受け取り日が書かれた紙をもらい帰宅

申請したビザの種類

私と娘は旅游签证(Lビザ・観光ビザ)を申請しました。

旅游签证(Lビザ・観光ビザ)には

一次 Single(シングルエントリー、1回のみの入国)

兩次 Double(ダブルエントリー、2回の入国)

半年多次 Multiple-6 months(6か月マルチエントリー)

一年或以上多次 Multiple-1 year or above(1年或いは1年以上のマルチエントリー)

があります。1年のマルチエントリーの旅游签证(Lビザ・観光ビザ)を申請するつもりで申請用紙にもそう書いたのですが、香港に住んでいると2年(香港の永住権保持者だと5年)降りるらしく、結局2年降りました。(1年でも2年でも費用は同じ)

中国ビザ申請サービスセンターのサイトで申請用紙準備

まずは中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center(中国ビザ申請サービスセンター)のサイト(中国签证申请服务中心 (visaforchina.cn))にアクセス。申请表格 Application Form(申請用紙)を書き込みます。今回は私と娘のビザ申請です。

書き込む前に、写真データの準備が必要です。規格が厳しいのでちゃんと中国ビザ申請用の写真を撮りたいと写真屋さんに言って撮ってもらいました。規格が厳しいからあまりやりたくない…と写真屋さんはぼやいていましたが😅

申請用紙はとにかく長くて書き込むのに時間がかかりました。申請するビザの種類、パスポート情報、氏名住所などのほかに、職歴や過去の中国ビザ・居留証取得の有無、中国の滞在予定(期間や滞在目的、滞在先)などを書き込まないといけません。保存しながら書いていくのが良いと思います。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Centerのサイト

申請用紙を書き保存すると、申請用紙の番号がふられるので、その番号を忘れないようにメモっておくとよいです。香港での申請の場合は、HKGから始まる申請用紙番号となっていました。この申請用紙番号があれば、一日で書き終えることができなくても、別の日に続きから書けばよいので楽です。

私の場合、写真データと写真はあらかじめ用意しておき、2023年11月27日の夜に書き始めました。頑張って書いたのですが、あまりにも申請用紙の項目が多すぎてその日は途中まで書いて諦め、29日に書き終えました。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Centerのサイト

申請用紙の書き込みが終わると、予約を入れることができ、翌日30日15時の予約を入れました。私が申請したときは、あらかじめこのように中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center(中国ビザ申請サービスセンター)に行きビザ申請をするための予約を入れなければなりませんでしたが、香港では12月11日より予約不要になりました。サイトで申請用紙を作成しプリントアウトして、営業日の9:00~15:00の間に中国ビザ申請サービスセンターに申請に行けばよいです。

旅游签证(Lビザ・観光ビザ)申請書類

香港滞在ビザによって申請書類が変わります。

私の場合は、香港IDはあるものの永住権は持っておらず、家族ビザでの滞在です。私の中国ビザ申請に必要だったのは以下の通り。

- ビザ申請用紙

- 写真1枚

- パスポート(原本と顔写真ページのコピー)

- 香港ID(原本とコピー、原本は見せるだけです)

- 香港ビザのコピー

- 一番最近取った中国ビザのコピー(私の場合は今年5月深圳の皇崗口岸で取った特区ビザのコピーでした。旧パスポートにビザが載っている場合は恐らくそのパスポートも持参したほうが良いと思われます)

- 今回予定されている中国旅行の滞在ホテル予約確認書コピー(ない場合は、専用用紙が渡されそれに滞在先などを詳しく書き込むようです)

* 行き先は深圳だったので、交通手段(航空券など)のコピーは必要ありませんでした。バスか電車で行くだけなので予約も何もないので…

 

娘の場合は、香港生まれですが、永住権は持っておらず、家族ビザでの滞在です。また中国ビザ申請時、娘本人は連れて行かず私が代わりに申請しました。娘の中国ビザの申請に必要だったものは以下の通り。

- ビザ申請用紙(サインは保護者=つまり私が代わりに)

- 写真1枚

- パスポート(原本と写真ページのコピー)

- 出世紙(香港の出生証明)のコピー

- 香港ビザのコピー

- 両親のパスポートコピー(つまり私と夫のパスポートコピー)

- 一番最近取った中国ビザのコピー(娘の場合は今年4月深圳の皇崗口岸で取った特区ビザのコピーでした。)

*娘の申請にはホテルの確認書は特に必要なかったです。恐らく私と一緒に行動するというのがわかっているからだと思われます。

中国ビザ申請サービスセンターでビザ申請

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

11月30日15時、灣仔 Wan Chai(ワンチャイ)にある中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center(中国ビザ申請サービスセンター)までやってきました。

 

住所:香港灣仔告士打道151號資本中心20層

ビザ申請書類の予備チェック

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

まずは書類の予備チェックをしてもらうためのカウンターに並びます。すでに沢山の人が並んでいて、列の最初が見えない状態。ビザを申請するのをやめようかと正直思ったほどでした😅

1時間ほど並び16時ごろ、予備チェックのカウンターにたどり着きました。ここで用意してきた申請用紙や書類などを見せると、何が足りないか教えてくれます。ここで、娘の申請に私のパスポートコピー、そして夫のパスポートコピーか写真(?)が必要だと言われました。私のパスポートコピーはコピー機でコピーすればいいとして、夫のパスポートコピーは手元になく、えーー?もしかして出直し?と焦ったら、「あとでメールで送ればよい」とのこと。ホッとしました。ほかの人の様子も見ていましたが、書類が足りない場合はコピーで済む場合はビザ申請サービスセンターにコピー機ががあるのでコピー機でコピーし、手元にないがデータはある場合はメールで送付すればよいようでした。コピーは1枚8HKドル。コピー機にオクトパスカードを入れて支払います。(余談ですが、私のオクトパスカードがボロボロすぎて、コピー機になかなか入らなくてめちゃくちゃ焦りました😅)

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

私は利用していませんが、写真を忘れた方のために写真機もありました☝こちらは90HKドル。こちらはオクトパスは使えません、現金(10HKドル、20HKドル、50HKドル紙幣)のみ使えます。お釣りが出ないので注意です。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

「旦那さんのパスポートコピーはあとで送付してねー」と言われて、番号札をゲットしました。これで申請書類の予備チェックは終了。申請書類を持って、自分の番号が呼ばれるのを待ちました。

申請書類提出

1時間ほど待ち17時30分ごろ、自分の番号が呼ばれたので、カウンターで申請書類を提出しました。申請書類1枚1枚にサインをさせられた覚えがあります。

そして先ほどの「旦那さんのパスポートコピーはあとで送付してねー」の言葉の意味を勘違いしていた私。申請カウンターで「今すぐこちらのメールアドレスにメールで送付してください」と言われ焦りました。てっきり家に帰ってから送ればいいと思っていた(!)のですが、申請書類提出の際に送付しろという意味だったようです。その場で携帯の中のデータを端から端まで見たのですが、焦りすぎて全然見つかりません。その様子を見た係の方に、「まずは支払いカウンターでビザ代を支払って、その間にパスポートコピーをこのアドレスに送付してここに戻ってきて。メールの題名にこの番号(この係の方に割り振られている番号?)を明記するのを忘れずに」と言われ、ビザ申請料金が書かれたインボイスみたいな紙☟をもらい、支払いに行きました。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center
ビザ申請費用支払い

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

 

中国ビザ申請費用は現金か香港の銀行のデビットカード(EPS)支払いのみが可能です。私はEPSで支払いました。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Centerサイトより

申請料金は☝この通り。私も娘もそれぞれ、ビザ費用930HKドル+サービス料240HKドル=計1170HKドルでした。私の場合は普通を選びましたが、受け取りを早くした場合のエクスプレスやアージェントの場合は、費用が高くなります。

中国签证申请服务中心 China Visa Application Service Center

支払いを済ませて、17時18分、支払い確認書と受け取り票を受け取りました。受け取りは12月5日の午後2時から5時でした。11月30日(木)に申請で受け取りが12月5日(火)ということで、思っていたよりも日数がかかりませんでした。

おまけ(ここからハプニングの連続)

本来であれば、支払い確認書と受け取り票を受け取れば申請は終わりなのですが、私には「夫のパスポートコピーデータをメールで送付」という残された宿題があったので、携帯データから探し出しメールで送付しました。送付してから先ほどの申請カウンターに行ったのですが、前のインド人男性の申請に時間がかかっていて、なかなか順番が回ってきませんでした。そのため近くの椅子に座って様子を見ていました。

まずはインド人男性、足りない書類をメールで送付。その間、隣のカウンターのラテン系の男性、「もうちょっと短い期間のビザはないのか?」とか「ビザ料金を支払うための現金も香港の銀行のデビットカードもない」とか言い出し、係の方も困った様子🤷‍♀️結局そのインド人男性が「私が助けますよ」と言って、ラテン系男性がインド人男性にネットバンクからお金を送金、インド人男性が代わりにデビットカードで支払い…不思議な助け合い…

でもインド人男性、自身の申請書類の提出がなかなか終わらず。というのも、パスポートに問題発生。パスポートのどのページかわかりませんが、「Hong Kong, Hong Kong」という表記があったらしく、「Hong Kong, China」でないと絶対に申請は通らない、と係の方に言われていました。それでもインド人男性、「理解できない、申請する」と言い張り、係の方困った様子🤷‍♀️最後に別の係の方がやってきて「Hong Kong, Chinaでないと申請は絶対に通らないので、ビザを取りたければパスポートを申請しなおしてきてください」とまで言われていました。それでもなかなか引き下がらないので、別のカウンターがオープン👍

私の番になる…かと思いきや、私が座っていて立ち上がってカウンターに行くまでの間に、別の男性(中国人男性がおそらく家族のためにビザ申請?)が横入り😨その男性は、昼間申請書類提出したものの、パスポートが必要になったので申請を取り消したいと言い出しました。係の方によると、申請取り消しは可能だが、これから一定期間(1か月だったかな?)は中国ビザの申請ができなくなると言っていました。「それでもいいからパスポートを返してほしい、今」と男性が言うと、係の方は「今日の返却は絶対に無理」と🤷‍♀️もう聞いているだけで疲れてきた私でした。

最後やっと私の番になり、メールで送付した夫のパスポートコピーが確認されたのが18時。結局3時間も申請にかかってしまいました😅

灣仔 Wan Chai

外に出るとすでに夜…でした。疲れましたー