香港で300年以上の歴史を持つ、木製の人形を使った広東オペラ。香港の無形文化遺産にも指定されています。11月最後の週末に、文武廟まで見に行きました。
歴史や文化に興味があり、美術館、博物館に行ったり、お祭りを見に行ったりするのが好きな私。香港でも、色々見に行っていますが、先月は非物質文化遺產(日本で言う無形文化遺産)に指定されている手托木偶粵劇(木製の人形を使った広東オペラ)を見に行ってきました。
これは今回上環 Sheung Wan(ションワン)の文武廟 Mun Mo Temple(マンモ・テンプル)で撮影したものですが、これと同じ広告を夏に油麻地 Yau Ma Tei(ヤウマテイ)の天后廟 Tim Hau Temple(ティンハウ・テンプル)で見ました☝それで、手托木偶粵劇の継承活動の一環で、10月の週末には油麻地の天后廟で、11月の週末には上環の文武廟で、手托木偶粵劇が見られることを知りました。行ってみたいと思いながら、10月も11月も週末割と忙しく、なかなか行けなくて、結局11月の最終週、最後の公演を見に行きました。
娘と一緒に文武廟に行きました。廟の前では、すでに手托木偶粵劇の公演が始まっていました。
おじいさんとおばあさんがそれぞれ木偶(木の人形)を動かして、演じていました。これまで粵劇(広東オペラ)自体は何度も見たことがあったのですが、木偶粵劇は初めて。興味津々の私と娘でした。大人は数名見ていたのですが、子供は娘のほかに見ておらず、演者のおじさんが珍しいと思ったのか、娘に「どれがイケメン?どれがかわいい?演目が終わったら、一緒に写真撮っていいよ?」と声をかけてくれました。
一つ目の演目が終わり、木偶を近くで見てみました。様々な木偶が20体ほど置かれていました。そして、娘がいくつか木偶を選び、一緒に写真を撮りました。おばさんが持ち方を教えてくれて、娘も初めて持ったので緊張した様子でした。写真を撮っているとき、ほかの演者さんやたぶん無形文化遺産を扱う政府の方?にも「写真撮っていいですか?」と声をかけられ、さながら娘の写真撮影会のようになってしまいました😅
娘がビデオを撮りたいと言い出し、私の携帯でかなり真面目にビデオを撮り始めました。不思議な光景でした。木偶の動きを見ていると、まるで本物の人のよう。なかなか面白くて、娘も私も長居してしまいました。
手托木偶粵劇はかなり珍しく、今回見ることができてラッキーでした。ただ、演者の皆さんが高齢者なのが気にかかりました。今後どのような形で継承されていくのかベストなのかわかりませんが、ぜひ残していってほしい文化だと思いました。