アジアおでかけブログ

香港在住。6歳の娘と一緒にアジアをあちこちちょっとマニアックに。香港生活、マカオ、台湾、大陸旅など。

<香港>茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware ~茶器や茶文化を紹介している文物館~

久しぶりに香港公園内にある茶具文物館に行きました。茶文化に関する展示を見たり、貴重な茶器を眺めたり…普段飲んでいるお茶について知るいいきっかけになりました。

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

香港公園を散歩し、温室などを見学した後、最後に向かったのは茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware(茶器芸術館)です。

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

茶具文物館の建物は白亜の洋館で、歴史建築でもあります。建物のそばにたっていた案内によれば…

フラッグスタッフハウス

セントラルにある香港公園のフラッグスタッフハウスは香港に現存する最古の植民地洋式建築物です。1846年にジョージ・チャールズ・ダギュラー少将のために建てられ、以前は「ヘッドクォーター・ハウス(総司令本部)」として知られていました。1932年頃に「フラッグスタッフハウス」と命名、1978年まで英軍総司令官の事務所兼住居として使われていました。1984年に茶器芸術館に改装され、様々な時代の中国茶器をはじめ、各種関連品が展示されています。

私はこの手の歴史建築を改装して利用されている博物館や美術館などに行くのが好きで、以前もこちらに来たことがあります。茶具文物館も、歴史建築内部を歩きながら、茶器などの展示物を見学できるので、歴史好きにはたまらない場所です。

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

入り口の前にはこんな大きな急須がありました。緑に囲まれた急須、公園内の文物館ならではでしょうか。さて早速中へ。

茶具文物館では、主に、維他奶 Vitasoy(ヴィタソイ)グループの創業者である羅桂祥博士の個人コレクションから寄贈された茶器などが展示されています。西周(約紀元前11世紀から紀元前771年)から20世紀まで、様々な茶器や関連文物が展示されています。

G/F(1階)のギャラリー

こちらは「輕談淺說古今茶事 Let's talk about Tea through the Ages」という常設展示があります。中国の歴史年代ごとに、お茶の準備の仕方や茶器の展示があります。

西周時代のポット(左)と宋時代の碗(右)

宋時代の碗があまりにも美しすぎて思わず写真を撮ってしまいました。

明代の急須(左)と紫砂壺(右)

素敵な明代の急須(左)。茶器と言えば紫砂壺が有名。茶具文物館にも展示がありました。そういえば私も上海に住んでいた時、立派な紫砂壺セットをいただいたのに、あちこち引っ越しているうちに荷物が多くなってしまい、誰かにあげてしまった記憶があります😅

清代の茶器

明代もいいのですが、清代のものはさらに美しく煌びやかな茶具が多かったです。

清代の茶器

左は五彩十二花神杯で、12か月の花が描かれたもの。自分の誕生月の12月のを見てみたら予想通り蠟梅でした。冬なので地味です😅ということで、桃の花などが描かれた春のほうから写真を撮りました。

1/F(2階)のギャラリー

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

上の階に行きます。2階では現在(~2024年9月30日)、「文人文玩 The Art of Living」という展示をしています。ちなみに私がずっと前にここに来た時は、開館30周年記念で、「從豆奶到普洱(豆乳からプーアルまで)」という羅博士に関する展示がありました。

文具の展示

文具の展示がありました。こんなにも力作だと文具として使うのが惜しいような気がしてしまいます。

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware
茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

左は確か清代の筆。こんなに美しい筆を見たことがありません。右は羊さん。置物だったか何だったか度忘れ。

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware
清代の文具(左)と急須(右)

蓮の花と葉っぱがまるで本物のよう(左)。急須は四角でとても洗練された雰囲気を醸し出していました(右)。

歴史建築としてのフラッグスタッフハウス

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

茶具文物館 Flagstaff House Museum of Tea Ware

建物自体も美しかったです。

<行った日:2023年11月>

茶具文物館(Flagstaff House Museum of Tea Ware)

住所:香港島中環紅棉路10號(香港公園內)