香港の大学といえば、香港大學(HKU)、香港理工大學(PolyU)、香港中文大學(CUHK)あたりが有名でしょうか。今回は香港中文大學をお散歩してきました。
香港中文大學は、1963年に設立された公立の総合大学です。キャンパスは、沙田區馬料水の広大な敷地に広がっています。最寄り駅は東鐵線の「大學」駅。大學の建物は丘陵地帯に建っていて、私の母校のNational University of Singapore(シンガポール国立大学)とちょっと似た雰囲気で、妙な親近感を覚えました。
大學駅A出口を出たところにあるのが崇基學院Chung Chi Collegeです。そこにある未圓湖と獅子亭周辺をお散歩しました。


緑の芝生が広がるグラウンドの脇にある道を歩いて行きました。グラウンドには沢山の鳥さんがいました。


緑が多く、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてきました。
女性二人が湖の鯉や魚に餌をあげていました。結構魚がいっぱいいて、パンくずが湖に放り投げられるたびに、パシャパシャパシャと魚が食らいついていました。



色んな鳥さんがいるみたいで、どんな鳥が見られるか説明書きがありました。
赤い柱に緑の屋根の涼亭は獅子亭です。緑の中のいいアクセントになっていました。


橋と水面に映った橋の影で、丸ができていました。上海に住んでいたときによく行った江南の水郷を思い出しました。


橋を渡ってみると、橋に中文大學のエンブレム(左)と崇基學院のエンブレム(右)を見つけました。中文大學のエンブレムは、中国神話の「鳳凰」をモチーフにしているそうです。崇基學院のエンブレムには止於至善(完璧を追求する)と書かれています。
獅子亭Lions Pavilion(ライオンズ パビリオン)までやってきました。九龍中央獅子會(ロータリークラブ)が建てたものです。
獅子亭の中に、箱が積み上げられていました。よく見ると、卒業生がここで写真を撮るときの小道具として使えるようです。


獅子亭の赤い色もよかったのですが、ハイビスカスのピンクに近い赤?がとても鮮やかで、美しかったです。
何か文字が浮き上がっているぞ?と思ったら「止於至善」でした。
銅像があったので見に行きました。Wikiで調べてみると、勞思光教授は、北京大学哲学部中退、台湾大学哲学部卒業の哲学者だそうです。専制を嫌い、中国大陸を離れ、台湾(当時は戒厳令が敷かれていた)を離れ、最後にたどり着いたのが香港。香港中文大學で教鞭をとったそうです。


前日と違い、曇りだったのでそれほど暑くなく、気持ちの良いお散歩でした。遠くに山も見えて、自然を満喫。香港中文大學について調べるきっかけにもなって楽しいお散歩となりました。
<2021年3月18日>
香港中文大學(未圓湖と獅子亭)
住所:馬料水大埔公路馬料水段崇基學院