さて、旧正月まであと数日。町はどんどん賑やかになってきています。この期間、色々な写真を撮っていたのですが、私は文化にとても興味があるので、ただ写真を載せるだけでなく文化的なことも織り交ぜていきたいな、なんて考えていたら、あっという間に旧正月前になってしまっていました。
それでは、旧正月前の香港の町の様子、見ていきましょう~!!
旧正月デコレーション
2021年を迎えると、あちこちで旧正月の飾り付けが始まりました。こちらのブログでもいくつか紹介しましたが、モールやスーパーなど華やかに飾り付けられています。先日は尖沙咀のあたりも歩いたのでその時に撮った写真を載せたいと思います。
ペニンシュラホテルの旧正月デコレーション
正面から入ると、赤いランタンがつけられた大きな桃の木が目に入ってきます。周りには獅子や金柑の木がディスプレイされていて、おめでたい感じですね。
そして左右には出入平安と恭喜發財と書かれた獅子がいます。人が入っているのかしら?と思えるくらい、躍動感がありますね。
iSquareの旧正月デコレーション
iSquareの旧正月デコレーションのテーマは「金獅舞動賀新歲」。その名の通り、中央に金色の獅子、周りにはカラフルな小さい獅子たち。おめでたい言葉が香港らしいネオンサインに書かれているのが特徴。
荃灣公園の旧正月デコレーション
公園には干支の牛のランタンが。
美孚新邨の旧正月デコレーション
用事があってたまたま行った美孚新邨でも渋い旧正月デコレーションを見ました。
置富都會Fortune Metropolisの旧正月デコレーション
そしてこちらはたまたま通りかかった時に見た紅磡(ホンハム)の置富都會Fortune Metropolis(フォーチュン メトロポリス)の旧正月デコレーション。「瀛春冧豬旅行豚」がテーマで、罐頭豬LULUという豚さんが日本を旅する様子が表現されていました。
その他旧正月デコレーション
以前のせたものです↓
旧正月用のかざり
揮春(ファイチュン)
旧正月近くなると、 紙紮鋪(神様や祖先のために燃やす紙銭などの紙製品や線香などを売る店)や文房具屋さん、おもちゃ屋さんなど色々なところで売られ始めるのが、揮春(ファイチュン)です。
揮春は旧正月に門などに貼られるおめでたい言葉が書かれた紙です。赤地に「福」「春」や「恭喜發財」「新年快樂」「出入平安」「學業進步」など書かれています。ちなみに中国や台湾では、春聯(縦書きで左右に貼る対になっているものは對聯)と呼びます。
掛飾(グヮシッ)
揮春のほかに、上からつるす装飾として掛飾も好まれます。
揮春のように福などおめでたい言葉が書かれたものや、ランタン、ばくちくやお金、魚などの縁起物の形をしたもの、干支の牛、中国結びがついたものなど、さまざまです。これを家の天井からぶら下げるだけで、ずいぶんとおめでたい雰囲気になりますね。
食べ物
詳しくは別にまとめましたが↓
とりあえず縁起物の食べ物、載せていきます。
年桔(ニンカッ、マンダリンオレンジ)
日本のミカンに似ていますが、ミカンよりもごつごつしていてほんの少し大きいです。
「吉」と「桔」の音が同じことから、旧正月の縁起物。
蘋果(ピングォ、りんご)
蘋果(りんご)も、年桔ほどではありませんがよく見かけます。
「平平安安」の「平(ピン)」と蘋果「ピングォ」の「蘋(ピン」の音が同じことから、無事に過ごせるようにとの意味が込められています。日本産のリンゴ人気です。
伝統的なお菓子(牛耳、笑口棗、蛋散、芋蝦、角仔など)
昔ながらの伝統的なお菓子も、旧正月の贈答品として、また、自宅で家族で食べるために売られています。
牛耳、笑口棗、蛋散、芋蝦、角仔など、原料に多少の違いはあるものの、主に小麦粉を練って油で揚げたものがほとんどです。
糖(トン、チョコレートやキャンディーなど)
旧正月は甘いものを食べて過ごす…というのが習慣です。そのため、上に挙げた伝統的なお菓子のほかに、チョコレートやキャンディーなども売られています。
チョコレートもキャンディーもかなりの大入り。正月太りは各国共通のものでしょうか。
かなり長くなってしまったので次に続きます…