さて、旧正月まであと数日。町はどんどん賑やかになってきています。
それでは、旧正月前の香港の町の様子、見ていきましょう~!!
旧正月の植物
旧正月前のお花屋さんや市場などでは、旧正月に向けて様々な縁起物の植物が売られています。
五代同堂(ンードイトントン、つのなす)
こちらの花屋さんの店先にぶら下げられているレモンのような黄色い植物。こちらは五代同堂(ンードイトントン、つのなす)と呼ばれる植物です。
五代同堂は見ての通り、たわわに実る黄色い実が特徴で、代々平和で、仲良く暮らす象徴、子孫繁栄の象徴としてとらえられています。
金桔(ガムカッ、金柑)
こちらの写真の真ん中にあるのが、金桔(ガムカッ、金柑)です。
金桔は、お金を表す「金」、「吉」と同じ音の「桔」が名前に入っていて、とても縁起のいい植物です。一般的にこのように植物として売られている金桔は食べることができませんが、食べちゃう人も結構いるようです。
菊花(グッファー、菊)
主にご年配に好まれる菊は、幸福や長寿の象徴としてとらえられています。様々な種類があります。
富貴竹(フーグァイジョッ、万年竹)
中国語には「花開富貴,竹報平安」という言葉があり、幸せで、富と地位に恵まれた生活が過ごせるように、という意味が込められています。
銀柳(ンガンラウ)
銀柳は、日本でいうネコヤナギでしょうか。切り花として売られています。
銀柳は、ピンク、赤、黄色、青、緑、白などとてもカラフル。銀柳は、「銀」つまり銀と、「樓」と発音が似た「柳」の組み合わせで、お金と家に恵まれるように、金運に恵まれるように、との意味が込められています。
蘭花(ラーンファー、蘭)
そして旧正月の植物の中でひときわ華やかなのがこちら、蘭花(ラーンファー、蘭)です。
蘭花のその高貴な外観にかけて、人気や権力、高潔さに恵まれるようにとの意味が込められています。香港で見かけるのはほとんどが胡蝶蘭です。
花市(ファーシー、フラワーマーケット)
旧正月に飾られる植物が売られる花市(Flower Market)。今年は新型肺炎のために、一次は開催が危ぶまれましたが、期間と規模を大幅に縮小して開催されています。
今年の花市は15か所で、2月6日から11日までの6日間行われています。荃灣の花市は例年通り、沙咀道遊樂場(Sha Tsui Road Playground)で行われています。
その他旧正月ならではのもの
全盒(チュンハッ、お菓子を入れる入れ物)
旧正月になると見かけるのが、お菓子を入れるための赤い入れ物、全盒(チュンハッ)です。いかにも中華なイラストが描かれたものや、かわいいアニメのキャラクターが書かれたものなど種類も様々です。糖果盒とも呼ばれます。
利是封(ライシーフォン、お年玉袋)
そして旧正月に欠かせない、利是封(ライシーフォン、お年玉袋)もあちこちで売られています。姓が書かれているもの、おめでたい言葉が書かれているもの、アニメのイラストが描かれているものなどこちらも様々な種類があります。ちなみに中国や台湾では、紅包と呼ばれています。
今年はこんなものも…
これはまさに今年ならではのアイテム。獅子が描かれたマスクや真っ赤なマスクなど旧正月用のマスクも売られていました。