アジアおでかけブログ

香港在住。6歳の娘と一緒にアジアをあちこちちょっとマニアックに。香港生活、マカオ、台湾、大陸旅など。

ベトナム旧正月(テト)にまつわるアレコレ 食べ物編

今年の旧正月休暇はベトナムで過ごしました。滞在中、旧正月料理の四角いチマキBánh chưng(バイン・チュン)や筒状のチマキBánh tét(バイン・テト)も食べました。こちらではベトナム旧正月Tét(テト)の食べ物、滞在中に見たものも含めちょこっと紹介したいと思います。

ベトナム旧正月テトにまつわるアレコレ

チマキ(Bánh chưngとBánh tét)

私には広東語を勉強していた時に仲良くなった香港在住のベトナム人の友達がいます。ホーチミンに出掛ける前に、その友達から「ベトナムの旧正月ってこんな感じだからこの動画見て」と動画が送られてきました。その動画を見ていたら出てきたのがBánh chưng(バイン・チュン)とBánh tét(バイン・テト)というチマキでした。友達に聞いたら、まさにこの二つが旧正月の代表料理なのだそうです。

まず中華圏にずっと住んできた私からすると、チマキは端午節(旧暦5月5日)に食べる食べ物なので、旧正月に食べるというのを聞いてちょっと驚きました。チマキを食べる由来も調べたら中華圏とは全然違うんですね。これにも驚き。そして、さらに驚いたのはその大きさ。上の写真☝は本物のチマキではありませんが、サイズはほぼ本物と同じです。大きくないですか?これを切りわけて食べるんですね。香港の三角形のチマキもボリュームあるものの、一人二人で食べきれるサイズ。ベトナムのは…家族みんなでっていう感じでしょうかね。

ベトナム旧正月テトにまつわるアレコレ

食べたいなぁ…と思っていたBánh chưng(バイン・チュン)とBánh tét(バイン・テト)。ベトナムのホテルに滞在中に食べる機会に恵まれました。朝食で発見、写真左にあるのがBánh chưng、右がBánh tét。これは切ってあるので原形をとどめていませんが、Bánh chưngは大きな四角いチマキ、Bánh tétは筒状のチマキです。

ベトナム旧正月テトにまつわるアレコレ

オレンジ色の〇で囲んだのがBánh chưng(バイン・チュン)と黄色の〇で囲んだのがBánh tét(バイン・テト)です。例によって、漢字に直すとBánh=餅、chưng=蒸で、チマキのことを指すようです。Bánh tétのほうは、テトに食べるチマキのこと。主にベトナム北部ではBánh chưngを、中南部ではBánh tétを食べるそうです。

Bánh tét(左)、Bánh chưng(右)

どちらも糯米、豚バラ、緑豆などが包まれていました。同じレストランで食べたのに、別の日に食べてしまったので味の比較ができなかったのが残念。あまり違いがわかりませんでした😅でも、どちらももちもちしていて、緑豆が栗に似た味を醸し出していて、おいしかったです。たまたまだと思いますが、私が食べた時はBánh chưngの肉がほぼ脂身だったので、肉のことを考慮すると私はBánh tétのほうがおいしいかな?と思いました。

ちなみにですが、これを食べた時、実は「ん?懐かしいぞ?これいつも食べてる味じゃん?!」と思った私。香港で食べるチマキの味にとても似ていました。まあ確かに、ベトナム北部お隣は中国広西省、そのお隣は広東省、そして香港と地理的に近いことは近いので似ているのでしょうね。また来年の旧正月、ベトナムを訪れることがあればまた別の場所でBánh chưng、Bánh tét試してみたいなぁと思いました。

スイカ

これはどちらかというとお供え物なのかもしれないですが、上の方の写真にもあるように、綺麗に彫刻が彫られたスイカをあちこちで見かけました。スーパーでも彫刻されたものが売られているのを見かけました。お供え物にスイカは見たことがなかったので新鮮でした。

スイカのイラスト

旧正月のポチ袋にもしっかりスイカの絵がありました。

イオンの旧正月の飾り

イオンモールに行った時にも、Bánh chưng(バイン・チュン)を模した箱の隣にスイカが。

調べてみると、ベトナムでは旧正月にMâm Ngũ Quả(マム・グー・グァ)と言って、5種類の果物を神様にお供えするとのこと。北部では、みかん、バナナ、文旦、青りんご、梨、佛手瓜を、南部では、スイカ、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、椰子、ドラゴンフルーツなどが供えられるそうです。だからホーチミンで旧正月期間中にスイカをよく見かけたわけですね。

みかん

ちなみに、ホテルに滞在した際、チェックインの時にみかんがお部屋に置かれていました。みかんは中華圏の旧正月では必須アイテム、吉祥の意味が込められています。ベトナムでも同じように、吉祥の意味を持っているそうです。

フルーツや野菜の砂糖漬け(Mứt)

そして最後はこちら、Mứt(ムット)と呼ばれるフルーツや野菜の砂糖漬けです。中国語でも蜜餞といってお茶うけに食べられます。ただ砂糖漬けの範囲がベトナムのほうが広範囲のような感じがしました。

フルーツや野菜の砂糖漬け

写真だと左半分の3種類がそれです。一番上がショウガ、真ん中が椰子、下が蓮の実です。なかなか渋めのセレクションですね。