古き良きイギリス統治時代の面影を残すのに、超地味な儀式…といえばヌーンデイ・ガン。ちょうど12時ちょっと前にコーズウェイベイに到着したので、見に行ってきました。
5月末、友達と会うために、銅鑼灣 Causeway Bay(コーズウェイ・ベイ)に行きました。一緒にランチに行く予定で12時ちょっと前に到着したのですが、友達から遅れそうだと連絡があったので、暇つぶしに午炮 Noonday Gun(ヌーンデイ・ガン)を見に行きました。
行き方
ちょっとわかりにくいので、写真で行き方を紹介していきたいと思います。
MTRの最寄り駅は銅鑼灣 Causeway Bay(コーズウェイ・ベイ)駅です。そごうに出るD1かD3出口を出て、東角中心 Laforet(ラフォーレ)を通り、世界貿易中心 World Trade Centre(ワールド・トレード・センター)へ向かいます。
wwwtc mallと書かれているのが世界貿易中心 World Trade Centreです。この建物を抜けて、建物の反対側にあるタクシースタンドへ歩いていきます。
世界貿易中心 World Trade Centreのタクシースタンドのすぐそば(世界貿易中心と隣のビルの間)にパーキングに降りる階段があります☝
この階段を降りていきます☝
階段を降りると☝ここにでるので、香港遊艇會 Royal Hong Kong Yacht Club(ロイヤル香港ヨットクラブ)と書かれた矢印の方向へ歩いていきます。
こんな地下道を通って行きます。
そうするとヨットが並ぶ場所に出ます☝
左を見ると、そこには大砲が並んでいます。ここ☝が午炮 Noonday Gunが打ち鳴らされる場所です。
午炮 Noonday Gunが打ち鳴らされる理由
それでは、なぜ、毎日この儀式が行われているのでしょうか?それにはこんなエピソードがあります。
怡和洋行 Jardine Matheson(ジャーディン・マセソン)は、企業のお偉いさんが香港に到着したり、香港から出発したりする際に歓迎や送別の意味を込めて、礼砲を鳴らしていました。
しかしある日、いつものように怡和洋行が礼砲を鳴らしたところ、香港に初めて来たイギリス海軍高官の怒りを買ってしまいました。なぜなら、イギリス海軍にとって礼砲をならすということは、軍人に敬意を示すという意味を持っていたためです。
この海軍高官は怡和洋行に対し、罰として、毎日正午に大砲を鳴らすようにと命令。それ以来、1941年からの日本統治期間にその儀式が中断されたほかは、毎日行われているそうです。
午炮 Noonday Gunを見よう
午炮 Noonday Gunが打ち鳴らされるのは、毎日正午です。私がこの日到着したのは11時55分ごろ。ちょうどいいタイミング。
左に立っている帽子をかぶった方が、午炮 Noonday Gunを打ち鳴らす方です。時間までは、知り合いの方でしょうか?おじいちゃんと話をしていました。
周りの景色を見ながらその時を待ちました。
鐘を鳴らしてから、ドンと午炮 Noonday Gunが打たれました。3、4回見に来ていますが、すごい音でちょっとびっくりしてしまいます。でもすぐに儀式は終わってしまい、あっさりしています。
大砲がある場所は基本的に一般の人は入れないのですが、午炮 Noonday Gunが打たれたあとの30分間は大砲がある場所に入ることができます。
左が午炮 Noonday Gunを打つ前に鳴らしていた鐘で、右がその大砲です。
地味な儀式なのであまり人気がありません😅この日も見学者は私、男性一人、あと外国人カップルのみでした。でも古き良きイギリス統治時代の面影を残す儀式なので、これからも続いていってほしいなと思っています。
<見学日:2024年5月30日>
怡和午炮 Jardine Noonday Gun