アジアおでかけブログ

香港在住。8歳の娘と一緒にアジアをあちこちちょっとマニアックに。香港生活、マカオ、台湾、大陸旅など。

マカオ|澳門國父紀念館 ~「国父」孫文とマカオのつながりと数々の偉業を紹介~ 2025年11月

中国、台湾、香港、マカオで「国父」といえば、孫文(孫中山)。國父紀念館(国父記念館)はその孫文とマカオのつながりと彼の様々な偉業を紹介している記念館です。歴史好きなので、一人でちょこっと見学に行きました。

澳門國父紀念館

娘が公園に遊びに行っている間、私は一人で公園の近くにある「澳門國父紀念館(マカオ国父記念館)」に行きました。

澳門國父紀念館

最初、ここが「澳門國父紀念館(マカオ国父記念館)」だとは知らず、遠くから随分素敵なお屋敷があるなぁと眺めていました。通りかかってやっと、あ、ここが「澳門國父紀念館(マカオ国父記念館)」だったんだ!と気がつきました。

澳門國父紀念館

この建物は1918年、孫文の兄、孫眉が出資して建てたもので、孫文の最初の妻(正室)盧慕貞のマカオの住まいでした。孫文の娘たち、娘婿、孫科の娘と息子、孫眉の孫等もここに住んだことがあるそうです。

1931年8月13日の早朝、近くのマカオ総督官邸の火薬庫で爆発が起こり、建物が崩れたため、ポルトガル領マカオ政府が孫文の息子、時の行政院院長であった孫科に賠償金を出したことから、孫科はその賠償金と9万銀元を支払い、建物を現在の姿に立て直しました。1952年9月に盧慕貞が亡くなると、1958年国父記念館となりました。

澳門國父紀念館

建物は3階建てで、イスラム教ムーア建築です。なんだかモスクに来たようなそんな錯覚さえ覚えます。

澳門國父紀念館

中に入ると、2階へ続く階段がありました。

澳門國父紀念館

2階に上がる途中、窓の外をのぞくと、中庭が見えました。

澳門國父紀念館

3階へ上る階段は閉鎖されていて、上ることはできませんでした。

澳門國父紀念館

孫文関連の本や、孫科の書などが紹介されていました。

澳門國父紀念館

孫文の孫の治強が、杭州に狩りに行ったときに捕まえたという四不像(シフゾウ)の標本。ヤギの頭、ヤギの角、ロバの耳、馬の鬣に、牛の蹄を持つ動物である、しかしながら4つの動物のどれでもないことから、シフゾウと呼ばれています。

澳門國父紀念館

ベランダが素敵!!

澳門國父紀念館

浴室の窓もムーア建築の特徴が出ています。

澳門國父紀念館

この写真は孫文が初めて医者として働いたマカオの鏡湖醫院の正門。

澳門國父紀念館

左の写真は孫文が故郷の翠亨鄉(現在の翠亨村)の故居を再訪した時の写真。右は故居の写真。翠亨村は以前私も訪れたことがあります。

澳門國父紀念館

上の段真ん中の写真は孫文とシンガポール同盟会の会長陳楚楠、副会長張永福の写真。そういえば、まだ高校生だった時に、シンガポールにある孫文南洋記念館に行ったことがあります。まだ当時はMTRが発達していなかったので、バスを乗り継いでいきました。高校生の自分にとっては結構大冒険で、今でも印象に残っています。

澳門國父紀念館

孫文が休憩の時に使っていたという椅子。

澳門國父紀念館

こちらは盧慕貞の部屋でした。

澳門國父紀念館

盧慕貞は1884年5月26日孫文と結婚。孫文との間に孫科、孫娫、孫婉をもうけました。広州蜂起(恵州事件)が失敗に終わり、孫文が海外に亡命し、革命に奔走したことから、盧慕貞とは疎遠になり、2015年二人は離婚しました。離婚後、孫文は宋慶齡と再婚しています。盧慕貞は晩年はこの家で過ごし、1952年9月7日にこの部屋で亡くなりました。享年85歳。なんだか切ない話ですね…

澳門國父紀念館

澳門國父紀念館

書斎と寝室。

澳門國父紀念館

窓が大きいので廊下も明るい印象です。

澳門國父紀念館

素敵なお屋敷ですが、亡くなるまで盧慕貞はどんな気持ちでここで過ごしたのでしょうね…

澳門國父紀念館

階段降りて1階に戻りました。こちらは孫文関連の本が展示されている部屋。

澳門國父紀念館

こちらの部屋には青天白日旗と真ん中に孫文像が展示されていました。

澳門國父紀念館

台湾観光の宣伝がちょこっとありつつ。

澳門國父紀念館

孫文が澳門陸軍俱樂部(マカオ陸軍クラブ)でポルトガル人の官員と撮った写真↑ちなみに私たちがこの時滞在したホテル(マカオ|鏵龍酒店 China Dragon Hotel ~グランドリスボア近くでコスパ良し!なホテル~ 2025年11月 - アジアおでかけブログ)の対面が「澳門陸軍俱樂部餐廳 Clube Militar de Macau(マカオ陸軍クラブレストラン)」で、この写真を見て、思わず写真を撮りました。

澳門國父紀念館

孫文が中華民国を建国するまでの年表↑

澳門國父紀念館

孫文の遺書。「革命未だ成らず」はあまりにも有名。

澳門國父紀念館

中庭↑

澳門國父紀念館

こちらは台湾の紹介がありました↑

澳門國父紀念館

上は台北の「國父史蹟紀念館(国父史蹟記念館)」。一人で台湾に遊びに行ったときに立ち寄りました。台北駅のすぐそばにあり交通便利です。下の「國父紀念館(国父記念館)」ももちろん行きました。

澳門國父紀念館

孫文とマカオ↑

澳門國父紀念館

庭からの眺め。

澳門國父紀念館

この孫文の銅像は、孫文の死後、孫文の友人であった梅谷庄吉が彫刻家の牧田祥哉に依頼し鋳造したものです。孫文と梅谷庄吉は1895年香港で知り合い、それ以降梅谷庄吉は孫文の革命活動の資金援助をしてきました。1925年、孫文が亡くなると、梅谷庄吉は孫文の革命精神を後世にも伝えようと、孫文の銅像を建てようと思い立ちました。銅像は7体鋳造され、中国と日本の各地に設置されました。このうち4体がセットとして国民政府に送られ、澳門國父紀念館(戦時中は一時的に中山県孫中山故居)、南京の中山陵、広州の黃埔軍校、中山大学に設置されました。

よく考えてみると、孫文関連の場所はかなり行ったことがあり、シンガポールの孫文南洋記念館をはじめ、香港の孫中山紀念館(孫中山記念館)、南京の中山陵、南京の中国近代史遺址博物館、台北の國父史蹟紀念館(国父史蹟記念館)、國父紀念館(国父記念館)、上海の孫中山故居記念館、広州の中山大学など行ったことがあります。今回はマカオの澳門國父紀念館(マカオ国父記念館)を訪れることができました。そういえば日本の孫文記念館は実はまだ訪れたことがなかったので、機会を見て訪れたいなと思いました。

<訪問日:2025年11月8日>

澳門國父紀念館 Casa Memorativa Sun Yat Sen

住所:文第士街1號

開館時間:10:00~17:00

定休日:火曜日