5月末の週末飲茶は、稻香茶居Tao Heung Tea Houseに行きました。
稻香茶居は稻香集團Tai Heungグループの広東レストランで、香港で8軒展開しています。荃灣の支店は、荃灣千色匯Kolour Tsuen Wanに入っています。ここはもともとは、稻香系列の別のレストラン(確か稻香海鮮火鍋酒家)だったのですが、改装後に稻香茶居になりました。
娘がまだ1歳にもなっていない頃、沙田に住んでいた時に荃灣に買い物に来ると、帰りにここの稻香で飲茶して帰るのがお決まりのパターンだったので、来るたびに懐かしく感じます。荃灣に住んでからは2か月に1回来るか来ないかですが…
ここの稻香茶居Tao Heung Tea Houseは、点心の値段がかなりお手頃で、ご年配の香港人にとても人気。特に週末は早く来ないとなかなか中に入れません。この日は割と早く行った(10時40分)のですが、すでに待っている人がかなりいました。機械で番号を取り待っていましたが、なかなか番号が進まず…で、受付のおばちゃんが、「3名の方、相席でもよろしければこちらに来てください~」と呼び始めたので、待つのが面倒くさくなって相席にしてもらうことにしました。
ちなみに広東語では、相席は搭檯(ダットイ)といい、相席でない場合は不搭檯。番号札を取った時は、相席は嫌だったので、不搭檯と書かれています。テーブルに行くと、ワクチン接種した人用エリアに振り分けられたのか?6名用テーブルに連れていかれました。すでに3名(香港人男性と中国人女性二人)座っていました。
注文は最近ハイテクの稻香茶居は、携帯でテーブルにあるQRコードを読み取って、そこから自分で注文します。ところが、相席なのでQRコードを読み込んでもうまくいかず。あちらの3人もQRコードを読み込んでもうまくいかないと言っていて、店員のおばちゃんに「紙に手書きで書いて!」と言われて、自分で書く羽目に。
私はメニューを見ながらどれにしようかな?なんて言っていて、のろのろしていて、さあ手書きで書こうかな?という段になって店員のおばちゃんが「システムなおしたから今だったら携帯から注文できるわよ」と言われて試してみたらうまく行ったので携帯から注文しました。
お店では、端午節が6月半ばなので、すでにチマキ券を売り出していて、私が携帯で点心を注文していたら、お店のおばちゃんに「チマキ券は108HKドルで、これを買うと炒飯が38HKドルになるのよ」と上の紙を見せながらかるーく勧められて、炒飯自体がもともと130ドルくらいなこともあり、安かったので、チマキ券を購入することにしました。
108HKドルはその場でおばちゃんに渡し、炒飯は特価なのでおばちゃんが別途注文を入れてくれ(携帯からだと値段が違うので)ました。このブルーの紙がもらったチマキ券。3つのチマキ入りらしい。交換は5月25日から6月12日まで。グループレストランであればどこでもかえられるようです。まだこの日は端午節まで2週間ほどあったので換えずに別の日に換えることにしました。
炒飯のほかに、春巻、叉焼入りパイナップルパン、エビ餃子と粉果のセットを頼みました。炒飯が結構多くて、私、ヘルパーさん、娘の3人でこれだけで十分でした。
食事をしているとき、お店のおばちゃん(チマキ券をすすめてくれたおばちゃん)が私たちが日本人だということに気が付いて、日本語で話しかけてきてくれました。なぜ話せるのか聞いたら、娘さん家族が日本に住んでいて、コロナ前に数か月日本に滞在したことがあるそうです。今年も本当はコロナがなかったら、日本に遊びに行っていたはずなんだけど…と寂しそうに娘さん家族の写真を見せてくれました。我が家は、ちょうど夫が中国に仕事で行ってしまった後だったので、「うちも夫が中国に行ってしまって、しばらくこの3人暮らしなんです」なんてしばらくおしゃべりしました。おばちゃんは娘のことを「かわいいねぇかわいいねぇ」と何度も言っていて、「うちの孫もまだ小さくてね」なんて話しながら、お孫さんの写真を見せてくれました。
おばちゃんは、荃灣に住んでいるのかと思ったら、わざわざ旺角から荃灣まで仕事に来ているとのこと。娘たちにも会えないし、どうせやることがないから…と言っていました。そんな感じで食事をしたりおしゃべりしているうちにあっという間に時間が過ぎて行きました。名残惜しそうに手を振るおばちゃんと別れ、お店をあとにしました。このコロナ禍で私やおばちゃんたちだけでなく色んな家族が離れて暮らしていますよね。まさに、コロナ禍の人間ドラマ…色々なことを考えさせられる飲茶時間でした。
<利用日:2021年5月30日>
稻香茶居Tao Heung Tea House 荃灣店
住所:新界荃灣眾安街68號荃灣千色匯1期4樓A舖