とうとう昨日(6/27)、西鐵線と屯馬線1期が繋がり、屯馬線が全線開通しました。その全線開通に先駆け、新設となる「宋王臺」駅のオープンデーに行ってきました。
全線開通後の屯馬線の端っこは、西が屯門Tuen Mun、東が烏溪沙Wu Kai Shaです。西鐵線に乗りなれた私たちにとっては西鐵線という名称が無くなってしまったのはとても寂しいのですが、屯馬線が全線開通することによって、以前住んでいた沙田のあたりや、アクセスが難しかった土瓜灣、啓徳にも行きやすくなりました。うれしいような寂しいようなそんな気持ちです。
宋王臺オープンデーへ
それでは宋王臺オープンデーを振り返ってみたいと思います。
今回新設の駅は二駅、一つは土瓜灣To Kwa Wan、そしてもう一つは宋王臺Song Wong Toiです。どちらもオープンデーがあって、我が家はどちらも行ってきました。土瓜灣のほうは6月12日、宋王臺は6月13日がオープンデーでした。
前日の土瓜灣のオープンデーで入り口をなかなか見つけられず(指定の入り口がグーグルマップで出てこなかったため)迷ったので、宋王臺でも迷ってしまうかなぁ?と心配しながら出かけました。
さて、今回のオープンデーの入り口は南角道にあるB出口でした。この地図を見て行ったのですが、ちょっと不親切ですよね…南角道と交差する道の名前が書いてあればまだわかりやすかったのに。Google mapと比べて、だいたいの目星をつけてバスで向かいました。
バスを降りて少し歩くと、B出口を発見。前回よりもだいぶスムーズでした。おそらく出口が大通り(太子道西)に面していたからだと思われます。係員の方が数名いて、オープンデーのバナーも発見しました。予約の際に送られてきたQRコードを、係員の方に見せると、中に入れてもらえました。
ホームまでの通路
こちらはB2出口。目の前に現れたのは階段。娘の一緒にゆっくり降りて行きました。あとで気が付いたのですが、このちょっと先にB3出口があって、そちらからだとエスカレーターで降りれたみたいです。
土瓜灣の時と違い、人が少なめ?の宋王臺オープンデー。やっぱり土瓜灣と宋王臺だったら、土瓜灣のほうがバスなどのアクセスがいいので、そちらを選ぶ人が多かったのでしょうか。それとも時間帯の問題だったのでしょうか。(土瓜灣は14時30分~15時30分、宋王臺は15時45分~16時45分の回の見学時間を選んでいました。)
改札に続く通路の壁には、香港の陶芸家黃麗貞さんの大地陶詞Earth Songという芸術作品の紹介がありました。作品自体は、ホームにありました。
B出口から改札までは割と長かったです。ひたすら通路を歩いていきました。
芸術作品「大地陶詞」の製作工程などが通路の壁に紹介されていました。
屯馬線に乗っておいしいものを食べに行こう!😋宋王臺駅は九龍城にあり、タイ料理屋さんがいっぱいあるので、屯馬線に乗ってタイ料理を食べに来なくちゃ!と思いました。
ちょっと傾斜になったカーブを曲がり、さらに歩いていきました。
宋王臺駅周辺の見所、施設などを大まかに紹介しています。
駅建設の工程を紹介しています。
そしてこの駅の下から古井戸が見つかったことから、その遺跡保護の過程なども紹介していました。
そしてもちろん、ここは、今の空港ができる前の啓徳空港(カイタック空港)のすぐそばで、当時は住宅すれすれを飛行機が通って着地する様子が見られました。その時の写真も壁に展示されていました。
啓徳空港が建てられた場所には、聖山Sacred Hillという山があったのですが、その山があったころからの変遷も紹介していました。
長い通路でしたが、歴史や文化に興味がある方にとってはこの展示は興味深いと思うので、改札に到着するまであっという間だと思います。
改札を通りホームへ
さて、改札手前まで来ました。こちらで安心出行LeaveHomeSafeアプリでQRコードを読み取るか、手書きで紙に名前や電話番号を書きます。私たちは安心出行アプリは携帯に入れていないので、手書きで用紙に書き込みました。
改札を通り、駅に入りました。
駅案内図です。オープンデーには詳しい説明があちこちにありました。ポイントがわかりやすく紹介されていて、興味深く読みました。
エスカレーターに乗り、ホームに降りて行きました。
土瓜灣駅は1番線と2番線の階が違いましたが、宋王臺駅は同じ階にあります。西方面は屯門行き、東(北)方面は烏溪沙行き。こうやって改めて文字で見るのも面白かったです。
みんな大好きタイルの駅名表示。娘がここで写真を撮りたいというので写真を撮りましたが、その後ろで大きいカメラを構えたスタッフ?の方もなぜか娘の写真を撮っていました。
改めて新しい線路図を見てみました。屯馬線(茶色)ながーいですね。
ちょうど列車が来たので(列車の扉は開きましたが、駅の扉は開かないので乗車することはできませんでした)、列車の中の写真も撮ってみました。
駅中アート「大地陶詞」
ホームの柱には駅中アートの「大地陶詞」がありました。香港の陶芸家黃麗貞さんの作品です。現代の手法を使って、宋の時代の美学を表現したもの。季節の移り変わりや昼と夜の風景の移り変わりを、陶磁器で表現しています。娘は、蝶々の作品が気に入ったみたいで、じーーっと眺めていました。
ホームの見学を終えて改札階へ戻りました。
改札階の展示
改札階に出ると、いきなり歩いてきたのがコチラ。港鐵MTRのキャラクター、鐵仔T Chaiです。相変わらず大きなマスクしていました。スタッフに囲まれて愛嬌を振りまきながら歩いていきました。土瓜灣のオープンデーでは一緒に写真を撮れましたが、宋王臺のオープンデーでは歩いて通り過ぎて行っただけで、一緒に写真を撮ることはできませんでした。
駅の工事の際、ちょうどこの下から古井戸の遺跡が発見されたそうです。このQRコードを読み取ると、駅の紹介や古井戸の写真などが見られます。
駅の名前の由来となった宋王臺の遺跡、駅工事の際偶然発見された古井戸などの遺跡、駅中アート、屯馬線について、など宋王臺にまつわるあれこれを紹介しています。
工事過程を写真を交えて説明しています。工事は2013年に始まりましたが、途中で宋元遺跡を発見したため、一旦駅の工事を中断し、発掘が行われました。
こちらには駅建設中に宋元時代の遺跡が発掘され、そこで掘り出された出土品が一部展示されます(オープンデーの時点ではまだその出土品は展示されていませんでした)。
カスタマーサービス
カスタマーサービスには、有人窓口のほかに、自分でタッチパネルスクリーンを触って駅や路線などを検索できる機械がありました。
改札を出ました。
記念撮影スポット
改札の外に記念撮影用のコーナーがあり、娘と一緒に並んで写真を撮影しました。いい思い出になりました。記念撮影の列に並んでいるときに、前に並んでいた香港人親子とおしゃべりしたりして、それも楽しかったです。
バルーンアートをしている女性がいて、子供たちに風船でできたお花や犬などをプレゼントしていました。色々ある中から、娘はピンクの犬のバルーンアートをもらいました。
記念品
記念品は土瓜灣の時と同じく、屯馬線開通と書かれた消毒液と、パンフレットでした。
無事見学を終えて、駅の外に出ました。
おまけ
馬頭涌道側の出口から出たら、世運花園Olympic Gardenという公園があり、娘が、先ほどの写真撮影の時に仲良くなった香港人の親子の息子さん(小学生)と一緒に遊びたいというので少しあそばせました。その香港人親子が帰ってからもまだ娘が遊びたいというのでプレイグラウンドで遊ばせてからバスで太子に移動しました。
<行った日:2021年6月13日>