アジアおでかけブログ

香港在住。8歳の娘と一緒にアジアをあちこちちょっとマニアックに。香港生活、マカオ、台湾、大陸旅など。

香港|話題の中国映画「南京照相館(南京写真館)」

南京事件を題材にした話題の中国映画「南京照相館 Dead to Rights(南京写真館)」。3週間ほど前になりますが、見に行ってきました。

ストーリーは、

 

1937年に日本軍が南京を占領した際、郵便配達員の蘇柳昌は吉祥写真館に逃げ込み、写真館の見習いだと装い九死に一生を得た。ところが蘇柳昌は日本軍の写真技師伊藤秀夫から写真を現像するように頼まれてしまい、写真館の地下に身を潜めていた写真館の館主金承宗に教えてもらいながら、なんとか写真を現像する。そんな中、蘇柳昌は逃げ込んできた人々をかくまい、写真館は避難場所のような存在となる…

 

と、全部書いてしまうと、ネタバレしてしまうので、こんな感じのストーリーです。

香港では9月4日から公開されています。私は香港での公開から4日目の9月8日に一人で見に行きました。平日の午後の映画館はガラガラのことが多いのですが、これは小さい映画館だったこともあると思いますが、1/3くらいは埋まっていたのではないかと?

感想は、なんだかとっても書きにくい感じですが…ネットでの映画レビューなんかを見ると、日本人の方でも「そこまで残虐な描写はなかった」と書かれている方もいるんですが、ホラー映画の類を一切見ないタイプの私にとっては一部の描写が結構な残虐だなと感じました。中国では子供も見ているとニュースで読みましたが、子供には刺激が強すぎるかなと思います。実際、香港では「南京写真館」の映画区分はIII級(18歳以上のみ鑑賞可能)ではないものの、IIB級(青少年や児童には適さない)と指定されていますし、娘を連れて一緒に見る考えは私にはなかったです。

映画のストーリー自体は、想像していたものとはちょっと違って、日本人の心にも割とすっと入ってくるものだったと思います。日本人でも中国人でも軍人でも民間人でも、それぞれの立場があって、それぞれの思いがあって、結果的にそういう行動になった、ということが一方的な観点からではなく描かれているのが印象的でした。

私は中国のドラマや映画はほとんど見ないので、演じた俳優さんは全然知らなかったのですが、写真館の見習いだと装った郵便局員蘇柳昌を演じた劉昊然も、日本軍の通訳の王広海を演じた王傳君も、とても良い演技をしていたと思います。特に王広海は、中国人でありながら日本軍側について通訳をしていたわけで、彼の複雑な心理描写が視線やしぐさ、ちょっとした言葉に表れていて、演じる側は大変だっただろうなぁと思いました。

そして、この映画の一番のきめ台詞ともいえる「私たちは友達じゃない」。今まで一度も友達だと思ったことはないと…これは結構刺さりました。

この時はほかにも「東極島」という中国映画も公開されていました。「南京写真館」を見終わったあとになんとタイムリーという感じですが、東極島、私は実は行ったことがあるんです。そこで知り合った中国人の子(当時7、8歳くらいでした)のことを思い出しました。私はその時一人旅で行ったのですが、家族で遊びに来ていた中国人の女の子と仲良くなったんです。一緒に遊んでかなり仲良くなったのですが、お昼の時間になってその子に「どこから来たの?」と聞かれて「日本から」と言ったら、ドラマや映画の影響かいきなりドン引きされて怖がり始めて。この「南京写真館」も、子供が見たらこんなことが起こるのかなぁなんて思いつつ、映画館をあとにしました。