さてだいぶ時間が経ってしまいましたが、我が家の旧正月色々縁起を担ぎましたー!買ったもの、食べたものなどとりあえずまとめてみました。
旧正月用のかざり
揮春(ファイチュン)
揮春は旧正月に門などに貼られるおめでたい言葉が書かれた紙です。普通は除夕(旧暦の大晦日)に貼ります。我が家は可愛らしい牛さんのにしました。
掛飾(グヮシッ)
掛飾は天井や壁に掛ける飾りです。我が家は娘が作ってくれた掛飾を飾っています。左が今年娘が作ったもの、右のは去年娘がプレイグループで作ったものです。去年のは可愛らしいので捨てられなくていまだ飾ったままです。
五代同堂(ンードイトントン)
旧正月前に花市(フラワーマーケット)を歩き、五代同堂を買いました。
花市に行った時の様子はこちら↓
その他
幼稚園の旧正月に関する授業の一環で、娘と一緒に龍を作りました。
そしてこちらは自分で買ったものではないのですが、旧正月前にユニクロに行った時に、たまたま500HKドル以上購入してもらったプレートです。「新春迎福盤」というおめでたい名前の赤いおしゃれプレートでした。旧正月にお菓子を載せるのに利用しました。
食べ物
年初一(旧正月の元旦)から、縁起を担げそうな食べ物を色々食べました。
鮑魚, 帶子, 瑤柱, 髮菜
旧正月のレストランの点心メニューはおめでたい食材を使ったものが多かったです。こちらの焼売も鮑魚(アワビ)、帶子(ホタテ)、瑤柱(貝柱)、髮菜(藍藻の一種)がのったものでした。
鮑魚:「鮑魚」と「包餘(お金が余るほどあること)」は発音が同じであることから、縁起が良いとされています。
帶子:「帶子上朝(代々役人になる」という言葉にかけて、代々良い職を継いでいけるように、という意味が込めています。
瑤柱:瑤柱は貝に作られるもの。「貝」は中国の古代の貨幣であることから、金運に恵まれるようにとの意味が込められています。
髮菜:藍藻の一種で髪の毛のように黒くて細いのが特徴です。「髮菜」と「發財(裕福になること)」の発音が似ていることから、こちらも金運に恵まれるようにとの意味が込められています。
ほかにもおめでたい料理を食べました。詳しくは↓こちらを。
盆菜(プンチョイ)
年初一の夜はgreen commonで前もってオーダーしておいたベジタリアン盆菜を食べました。盆菜は香港の旧正月料理。色々なおめでたい食材の入った鍋みたいなものです。これはベジタリアンのものなので、野菜ときのこ、豆類しか入っていませんが、ベジタリアンでない普通の盆菜は、アワビなど高級食材が入っていて豪華です。
詳しくはこちら↓を。
撈起(ローヘイ)
シンガポールの旧正月料理、「撈起Lohei(ローヘイ)」も食べました。生の魚と、細く切った野菜たちを、テーブルで囲んだ全員で、おめでたい新年の挨拶(恭喜發財とか步步高升とか)を言いながらお箸で持ち上げて、混ぜて食べるのが「撈起」です。この時はサーモン入りのが売り切れで、チキン入りになってしまいましたが、気分は楽しめました。
詳しくはこちらを↓
蘿蔔糕と馬蹄糕
そして旧正月の縁起物といえば、蘿蔔糕(だいこんもち)、そして年糕、馬蹄糕はじめ○○糕と名前のついた水分多めのお餅です。我が家はレストランでも食べましたが、家でも食べました。買ったのは、稻香の櫻花蝦蘿蔔糕(サクラエビ入りだいこんもち)と櫻花馬蹄糕(桜の花入り馬蹄糕)セットです。桜の保冷バッグに入っていて、88HKドル(約1,203円)でした。
櫻花蝦蘿蔔糕は家で切って焼いて食べました。油を少なめにひいたら、ちょっと焦げてしまい見かけがあまりよくなかったので写真に写しませんでしたが、お店で食べるのと同じ味でした。
櫻花馬蹄糕は桜の花が入っている馬蹄糕(クワイで作ったお餅)。蒸して食べました。蒸すと半透明から透明になってとても綺麗だったのですが、味がいまいちでした。クワイがサクサクしていて食感は良かったのですが…
蘋果(ピングォ)
蘋果(リンゴ)は蘋(ピン)の音が「平平安安(ピンピンオンオン)」の「平」と似ていることから、「今年も平安に過ごせるように」の意味が込められ、旧正月にも好まれます。
年桔(ニンカッ)
桔(カッ)は吉(ガッ)と音が似ているため、縁起物。本来であれば、年桔(マンダリンオレンジ)ですが、夫が普通のミカンがいいというので、日本からの輸入物のミカンを買いました。
煎堆(ジンドゥイ)
煎堆(ごま団子)も旧正月に食べられるお菓子。「煎堆轆轆,金銀滿屋」という言葉にかけて、金運に恵まれるようにとの願いを込めて食べます。これはいわゆる、日本の中華料理店でも食べられる、中にあんの入ったごま団子なんですが、私はずっと気になっていた石榴花煎堆を買ってみました。いわゆるお供え用なんですが、食べてみましたよ。
石榴花というのはザクロの花のこと。確かにそれっぽい感じがしますね?かじってみると、か、かたい…(まあお供え物ですから…)!普通の煎堆とちがい、ごま「団子」になっておらず、ただの皮?って感じ。中はまるでザクロの実のように小さな甘いあられ風のものが入っていました。正直、、、味は微妙だったので、煎堆を食べるのであれば普通のごま団子のほうの煎堆を買うことをお勧めします(当たり前ですね)。
このほかにも、旧正月前になると、ベーカリーや中華菓子店では、様々な中華菓子が売られるようになります。ほとんどは小麦粉と砂糖を練ったものを油で揚げたものですが、それぞれ微妙に形や味が異なります。
油角・角仔(ヤウゴッ・ゴッジャイ)と牛耳(ンガゥイー)
油角・角仔は、餃子と同じく、形が元寶(昔のお金)に似ていることから、 おめでたいお菓子として好まれています。
牛耳は、手執牛耳(ある分野でトップの人のこと)という言葉から、おめでたいお菓子として好まれています。
私たちはちょうど深水埗に揮春(ファイチュン)を買いに行ったついでに、八仙餅家に行きました。旧正月前でものすごく混んでいて、どうにか二つお菓子を買えました。
買ったのは牛耳と角仔です。大袋入り。それぞれ40HKドル(約547円)、100HKドル(約1,369円)でした。これより小さいのはないか?と聞いたのですが(ほかのおばちゃんも同じこと聞いてました笑)、これが一番小さいサイズとのことでした。
牛耳は、以前シンガポールに住んでいた時から好きな中華菓子。なぜかシンガポールのスーパーに良く売ってたんですよねー。香港で買ったのは今回が初めてです。シンガポールの牛耳同様、かたいことはかたかった(私はかたいお菓子が結構好き)のですが、なんというか揚げ時間が十分じゃないような?もうちょっとパリっと揚げてほしかったかな。でもまずくないです。これはこれでいけます。娘は気に入ったみたいで結構食べてました。
角仔のほうは、さくっとした生地の中に、砕いたピーナツと砂糖を混ぜたあんが入っています。中のあんが甘すぎなので、一日2個くらい食べるのがちょうどいいです。それ以上はちょっと難しいかな。
笑口棗(シゥハゥジョウ)
笑口棗は小麦粉、ベーキングパウダー、そして砂糖を混ぜて油で揚げたお菓子です。油で揚げると、口を開いて笑っているように見えることから、名前が付きました。楽しく1年が過ごせるようにとの意味を込めています。
たまたま旧正月前に美孚に行った時、多多餅店Door Door Bakeryをのぞいてみたら、笑口棗がおいしそうで、思わず買ってしまいました。一袋20HKドル(約273円)。中にあんなどはなく、見た目そのままのお菓子なんですが、胡麻の香ばしさと絶妙な脂っぽさ(?)がおいしく、サクサクとまらない~どんどん食べてしまいました。かなりおいしくて危険です(カロリー!!)。旧正月前に食べ終わってしまったのは言うまでもありません…
多多餅店↑は普段行くなら、パンやヌガーを買うのがおすすめ!です。
我が家はこんな感じの旧正月でした~!!新型肺炎でどこにも旅行に行けませんでしたが、香港で旧正月を楽しめました。それでは元宵節快樂!!