毎年旧正月前に行われる年宵花市Flower Market(フラワーマーケット)。新型肺炎の影響で一旦は政府から中止という発表がありましたが、最終的には、規模と開催期間を縮小し2月6日から11日まで開催されました。香港各地、15か所で行われましたが、我が家は住んでいる荃灣の花市に2月7日と11日に行ってきました。
まずは花市を歩く!(2月7日)
今年は入場前に体温チェックをしなければならないため、入り口が一つに制限されていました。こちらから体温チェックをして入ります。
7日に行った時は例年と比べ明らかにお店数が少ない(新型肺炎の感染を防ぐために店数を削減した)ですし、お客さんも少なくて、ちょっと寂しい感じでした。
旧正月ならではの縁起物の草花たち
↓こちらでも一度紹介しましたが、まだ紹介していない草花もあったので、ここでは花市の写真で再度紹介したいと思います。
五代同堂(ンードイトントン、つのなす)
こちらのレモンに似た植物は、五代同堂(ンードイトントン、つのなす)。五代同堂は代々平和で、仲良く暮らす象徴、子孫繁栄の象徴としてとらえられています。
金桔(ガムカッ、金柑)
金桔は、お金を表す「金」、「吉」と同じ音の「桔」が名前に入っていて、とても縁起のいい植物です。
菊花(グッファー、菊)
主にご年配に好まれる菊は、幸福や長寿の象徴としてとらえられています。様々な種類があります。
こちらの丸い菊は、ピンポンマムというのだそうです。ポンポンのように可愛らしいお花ですよね。こちらは切り花として売られていることが多いです。
富貴竹(フーグァイジョッ、万年竹)
中国語には「花開富貴,竹報平安」という言葉があり、幸せで、富と地位に恵まれた生活が過ごせるように、という意味が込められています。
蘭花(ラーンファー、蘭)
蘭花のその高貴な外観にかけて、人気や権力、高潔さに恵まれるようにとの意味が込められています。香港で見かけるのはほとんどが胡蝶蘭です。
豪華な鉢に植えられた胡蝶蘭は、数千HKドルするものがほとんど。かなりお高いので、私には手が出ません…
こういった100HKドル以下で買えるものもあります。
水仙花(スイシンファー、水仙)
中国では、水仙は旧正月の元旦に供えられたもので、万事が順調に進むこと、金運がアップすること、などの意味が込められています。
桃花(トウファー、桃の花)
「一樹桃花滿庭春」といわれるように、桃の花が一株あるだけで、家の中の雰囲気がパッと明るくなり、おめでたい雰囲気になるため、好まれます。また桃花は恋愛運や婚姻運の象徴であり、良縁を求める人にも好まれています。
百合(バッハッ、百合)
百合は「百年好合(夫婦などが一生涯気が合って一緒にいること)」という言葉にかけて、おめでたい花として好まれています。
ハーブ
そしてスイートバジルやペパーミントなどとても実用的なハーブの鉢植えもありました。
結局これを買いました!(2月11日)
家が狭いのと娘が壊す可能性もあって、そんなに大きな鉢植えや花瓶は置けないと考え、窓際にちょこんと置けて、元気が出そうな色合いで、縁起が良い植物、ということで、富貴竹か水仙花か、五代同堂にしようと思って、旧暦の大晦日である昨日(2月11日)、再び花市に向かいました。(本当は9日に行こうと思っていたのですが強風、10日は大雨…で11日になりました)
ところが、買おうと思っていた小さ目の鉢植えの富貴竹や水仙花はすでに売り切れ。そのため、最後の望み?の五代同堂を探しました。
発見!こちらで小さいほうの五代同堂を購入しました。68HKドル(約919円)。家に持ち帰ってから、窓際に置いていますが、オレンジ色がさわやかでなんともウキウキした気分になります。買ってよかったです。丑年はいい年になればいいなぁ。