長洲島の太平清醮(包山節・饅頭まつり)に行ってきました。太平清醮といえばもちろん平安包!我が家は郭錦記餅店と康蘭餅店で平安包を買いました。
平安包とは
平安包はもともとは、幽包や壽包と呼ばれ、中元節や盂蘭盆節、太平清醮、神様の誕生日などお祭りの時に、施餓鬼のために用意される饅頭のこと。一般的に丸い形で、上に赤い字で「福」や「壽」などおめでたい字が書かれています。
平安包について調べてみたら、上のビデオがヒットしました↑長洲島の老舗中華菓子店、郭錦記餅店の店主さんが平安包について語ったものです。
郭錦記餅店では、3種類のあん(麻蓉:ゴマペーストのあん、蓮蓉:蓮の実ペーストのあん、豆沙:小豆あん)の入った平安包を売っています。そのうち最も歴史があるのが麻蓉(ゴマペーストのあん)が入った平安包。言い伝えによると、昔々、長洲で疫病が流行った際、島民が砂糖、うるち米の粉、水、ゴマなど、廉価な材料であんをつくり、餓鬼の供養のために供えた(施餓鬼)そうです。蓮蓉(蓮の実ペーストのあん)と豆沙(小豆のあん)のものは、10~20年ほど前に初代店主である郭錦全氏が、一つの味だけだと単調すぎるという理由で作ったものとのこと。
平安という文字がつけられたのも最近(10年ほど前)のことで、2005年に搶包山(饅頭タワーにのぼり饅頭を取りあう行事)のイベントが復活した際、康文署に饅頭に「平安」の文字をつけたらどうか?と打診があり、平安と印がつけられるようになったそうです。
平安包を買いに行く
今回も長洲島に到着してすぐに、まずは平安包を買いに行きました。



新興街から今度は北社街へ入ります。
康蘭餅店Hong Lan Bakery
北社街に入り、まず一軒目に見えてきたのが、康蘭餅店です。人だかりができていました。




このお店の平安包の種類は4種類。蓮蓉(蓮の実ペーストのあん)、紅豆沙(小豆のあん)、蔴蓉(白ごまのあん)、黑芝麻(黒ごまのあん)がありました。いずれもひとつ10HKドル(約141円)。贈答用の箱に入れてもらいたい場合は、4個選んで45HKドル(約635円)。
私は黒ゴマが好きなので、黑芝麻(黒ごまのあん)のを買いました。ヘルパーさんにも聞いたら、黒ゴマがいいというので、4つ買いました。40HKドル。
このあと、お参りを済ませて、広東オペラも見てから、ベンチに座って食べました。ヘルパーさん1個、私と娘で1個。あとの2個は持ち帰り。私の手のひらよりもやや大きいサイズ。娘の顔よりもやや大きめ。娘は「包子(バォズ)が食べたい」と言って、半分くらい食べました。恐るべし3歳。残りは私が食べました。
康蘭餅店Hong Lan Bakery
住所:長洲海傍道91號B地下
郭錦記餅店Kwok Kam Kee Cake Shop
さらに同じ北社街にある老舗の中華菓子店、郭錦記餅店へ。こちらも10名ほど並んでいました。
種類は3種類で、麻蓉(ゴマペーストのあん)、蓮蓉(蓮の実ペーストのあん)、豆沙(小豆あん)のものを売っています。
私が行った時は蓮蓉(蓮の実ペーストのあん)のものしか売っていなかったので、それを2個買いました。
こちらの平安包にはわかりやすいように蓮蓉と書かれていました。ひとつ10HKドル(約141円)で、ふたつで20HKドル。
康蘭餅店の残りの2個とともに、家に持ち帰り、朝ごはんやおやつにしました。郭錦記餅店の蓮蓉は昔ながらの甘いあんで私はちょっと苦手、康蘭餅店の黒ゴマあんのは、そこまで甘くなくて食べやすく気に入りました。機会があれば今度は郭錦記餅店のゴマあんのを試してみたいです。
郭錦記餅店Kwok Kam Kee Cake Shop
住所:長洲北社街46號舖
おまけ
東灣海灘(Tung Wan Beach)
平安包を食べ終わった後、東灣に海を見に行きました。
平安包を題材にしたウォールアートがありました。


とても日差しが強く暑い日で、東灣のビーチは賑わっていました。私たちは水着をもっていかなかったので、遠くから眺めただけ。
東灣海灘Tung Wan Beach
長洲島から中環へ(フェリー)
あまりにも暑かったので4時過ぎのフェリーで帰ることにしました。16時20分ごろ出発のフェリーに乗り込みました。
中環から荃灣へ(バス)
中環到着後、IFCモールでお手洗いに行き、バス停へ。歩いていたらちょうど荃灣行きの930Xバスが来たので走りました。
無事バスに間に合い、荃灣に向けて出発。
葵涌のあたり。コンテナーがいっぱい見えました。荃灣には18時前に到着。普段は長洲に行くと、行き帰り乗り継ぎがうまくいかずに時間がかかることが多いですが、今回は行きも帰りも1時間半ほどで移動できて、結構ラクチンでした。
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